3部
赤池 大貴 さん
甲府市立東中学校二年
『お米パワー』

 豊かで便利な時代だからこそ、日本の食生活の主役であるお米を一粒一粒大切にしていきたい。そして、お米を作っている人たちへの感謝の気持ちを忘れずに、健康な食生活を送っていきたいと思う。
 私は小学校時代、学校のビオトープで毎年お米作りを体験した。全校生徒でお米を一から育て、昔ながらの方法で収穫した。代かき、田植え、草取り、稲刈り、足踏み脱穀機を使っての脱穀作業、千歯扱き、唐箕を使っての選別、袋詰め、どれも根気のいる作業ばかりだったけれど、みんなで協力してやったので、今はとてもなつかしく楽しい思い出となっている。給食の時間に自作米を食べた時、一粒残さずきれいに食べ尽くした。その時、「一粒でも残したらにったいない」と感じたのを覚えている。それは、おいしかったからだけではなく、自分たちで苦労して作ったから粗末にしたくないという思いからだったと思う。
 小さい頃、僕はよくご飯の食べ方を注意された。
「一粒残さず、食べなさい。」「お肉やお刺身ばかり食べて、ご飯を残すんじゃありません。」「お米を粗末にすると、目が見えなくなるよ。」
おばあちゃんは戦争中、食べ物が手に入らなくて苦労した話をよくしてくれた。夏休み中、NHKの朝の連続テレビ小説「きらり」を見ていて、おばあちゃんの話を思い出した。本当に大変な時代だったんだとあらためて思った。今の僕たちは、食べたい時に、食べたいものを手軽に手に入れることができる。コンビニエンスストアーやファストフード店は、忙しい人にとってとても便利だけれど、食べ物に対するありがたさや大切に思う気持ちを忘れてほしくないと思う。
ところで、硬式テニスを小学校のときから本格的にやっている僕にとって、お米パワーは大事なスタミナ源になっている。特に試合の前には、ご飯をしっかり食べるようにしている。パンやめん類では、腹の底から力を入れて踏ん張ろうと思っても、何となく力が抜けてしまいそうで、物足りなさを感じてしまうからだ。
今年の夏休みに行われた県総体では、先輩と組んでダブルスに出場し、準優勝することができた。2日間、38度の炎天下のもとで、とてもつらかったけど、最後まであきらめずに戦った結果、決勝戦まで進むことができた。これも試合前に食べたお母さん手作りの「焼肉入りスタミナおむすび」のおかげだと、自分では確信している。
 以前、テニススクールのコーチから、試合の2,3日前から炭水化物(グリコーゲン)をたくさんとって、スタミナたっぷりの体を作ること、それにはご飯が最適で、ご飯に含まれる等質はエネルギー源としては理想的で、タンパク質の利用を高める効果もあるという話を聞いたことがある。暑い時には食欲も落ち、ついつい冷たい飲み物に手がいってしまいがちだが、テニスの試合に出るようになってからは、バランスのよい食事を取るように心がけている。
一学期の終わりに、学校からもらった学年通信に「朝食を食べている生徒は成績がいい」という内容が出ていた。「成績」といわれると困るが、お腹が空いていると授業に集中できないことは確かだ。僕は、これからも「お米パワー」で、勉強と部活を両立させながら中学校生活を頑張っていきたいと思う。